■作品概要・はじまりの呪文


萩原大老は名家の嫡男として、何不自由なく育ち、手に入らないものは何もない生活をしていました。
萩原にはお金がなく貧しい少年がおつきの者としていました。その少年はとても欲しいものがあるので働いているのだと言います。与えられることに慣れている萩原には「どうしても欲しいもの」が見つかりません。
ある日少年は「どうしても欲しかった」りんごを手に入れたと報告します。萩原にはそのりんごがとても甘美なものに見え、少年から奪い取り、ドキドキしながら一口かじってみます。
しかしりんごはいつも食べているりんごでした。萩原は欲しいものを手に入れた喜びが一生味わえないのだと悔しく思うのでした。

ある日、初めて上がったお城で、一番偉いと思っていた父親を足蹴にする国王という人を見ました。父親ですら、どうしても手に入らないものがあるとその時知ったのです。
萩原は家庭教師から教わった「下克上」という言葉を思い出します。
自分の力で下克上をすれば、どうしてもどうしても欲しいものを手に入れることができる。
それ以来、「下克上」は萩原の呪文となったのです。

コミッ22巻に収録。


<Famiのコメント>

その後、萩原は自分の父親をも殺し、国王となるべく石榴計画へと突き進んでいく策士萩原の経緯がよくわかるお話です。
お付きの少年のサイドの私ですが、少々萩原が気の毒にも思えてしまいました。




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